本公演はすべて終了しました

4月16日23:59をもって 配信を終了し、
ここに公演のすべてが終了いたしました。
ご来場のみなさま、ご視聴のみなさまには本当に感謝いたします。

今回は、「より大人に」というのがひとつのコンセプトでした。
同じ作品タイトルではなく、”2023″とつけた理由は、今を切り取るということでもありました。
イヌッコロの出演者は、初演に比べて3人は年齢を重ねておりますので、
年齢設定が若いものを無理して若く演じるのではなく、設定自体の年齢を上げるという方針にしました。
台本には、あえて、人物紹介のところに、その設定年齢が入ったものを全員に渡しております。
ですので、オリジナルをご存知の方は、違和感を感じたこともあったかもしれません。
「原作の冒涜だ」とご覧になった方に厳しいご指摘を受けたこともありました。
貴重なご意見本当にありがとうございます。
前説明ができていなかったこと、本当に申し訳なく思っております。
また「不倫」「略奪愛」という言葉で、大人にするなというご意見もありました。
すみません、このあたりは私どもの”趣味”の世界でしたので、
佐野作品とは対極なところに重きを置いておりました。

そして別のコンセプトとして、
「挑戦」というものがあります。
中元晴康さんに出演していただいたこと これが最大の挑戦です。
出演者全員「初舞台」ということが信じられない伸びしろとなりました。この挑戦は大成功でした。
普段はチャ―ミ中元として、出役をされているので、ある程度のポテンシャルが期待されていましたが、
役者として稽古の日を追うごとに、進化していく、、、
そして、本番になるとさらに進化する。
これを生で体感できたのは、このうえない喜びです。
今後も、舞台にぜひ出ていただきたいと思います。
そして、「劇団東京感電死」のみなさんは、新しいことをする最大必要性の部分でした。
それぞれが個性豊かに演じていただいたからこそ、しまった舞台となりました。
感電死だから、スタンガンという 伏線回収はちょっと強引なんですけど。
仕組み遊びは十分あるので、言葉遊びを多用しようというのが
今回の台本の挑戦でもあるのです。

twitterには「足掻く」という言葉を使って 最後の最後までよりよいものにしようとしました。
本当は、初日に観たものと千穐楽に観たものは同じでなくてはいけない。
昔からいわれたものですが、やはり、お客さまの反応なりをみていると、変わっていきました。
「藤澤さとみ」が「動かないで!」というセリフは日に日に大きくなりましたが、
それが正しいのだと実感しております。

きれいごとっぽく書きましたが、実は、キャスティングが、途中難航していました。
コロナ禍の中の本番になるか、ならないか、どこまでお客様にきていただけるか、
また、さまざまな公演が復活していく中で、人気キャストは、なかなか首を縦に振ってくれませんでした。
芝居に重きを置くことにシフトチェンジしたタイミングで、霧ははれました。
そういった意味でも、さまざまなご縁ででていただいたキャストのみなさまには
感謝しております。

あと1か月後には、
すべての清算が終わり、忘却の彼方へとわすれられるかもしれません。
23年3月末から4月初頭にかけての公演があったという記録を記憶としてなんとか残していただければと思います。

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